JUDGMENT DAY (10)

第十話:教会と政府の分離
ナレーターはこの色、ドラマはこの色
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裁判を通してジョーンズ判事はIDが科学かどうか、彼がどう考えているのかをほのめかしもしませんでした。しかし科学だけが法廷の唯一の問題ではありませんでした。

裁判のクライマックスは、別の方向の証拠から生じた問題への判事の判断でした:「IDを学校教育に持ち込んだとき、ドーバー教育委員の動機は宗教だったか?」もしそうなら、憲法修正第一条、政教分離を命じた国教条項に違反します。

ハービー:勝つためには、教育委員会が宗教を推進する目的で行ったこと、あるいはそのポリシーが宗教を推進する効果を持つことを立証しなければなりませんでした。目的か効果かのどちらか、どちらか一方を。

ジョーンズ判事:国教条項は一つの宗教を他の宗教よりも推進する法律を議会は通してはならないと述べています。それはいかなる州の振る舞いにも、この裁判では教育委員会の行動にも及びます。

しかし教育委員会が宗教を動機としていたという証拠にはどんな物があったでしょうか?裁判の数ヶ月前、バーサ・スパーは『パンダについて』の60部の包みを取りだしているとき、手がかりを見つけました。

スパー:私は当局から包みを開けて本を数え、スタンプして番号を振るよう命じられました。箱の底にカタログを見つけました。彼らがこの問題に本でなんと言っているかを知るためにカタログを開きました。そしてカタログの一番はじめに…「創造科学」と書いてありました。これはかなりの動かぬ証拠で、この先どこかで私たちの役に立つでしょう。

この情報はNCSEに渡されました。NCSEはIDをドーバー高校に入れないよう論争を行っていた弁護士たちと協力していました。

『パンダと人について』が問題の中心であると知って、ニック・マツキは本を調査しました。

ニック・マツキ:訴訟となったこの問題が提案され『パンダ』が採用されたとき、『パンダ』がこの裁判の論点にかんしてIDの象徴となったことは明らかでした。そして本の来歴が重要になりました[* the history of that book became important,the arguments it made became important]。それで裁判に備えてこの本を細かく分析すると約束しました。

マツキは『パンダ』を探りました。ページ毎に調べ、その経歴から何を掘り出せるかを見るために、インターネットを漁りました。ある日、NCSEのアーカイブをひっくり返しているとき、マツキは1981年の創造論者の学生新聞を発見しました。

一面の一番下に、「公平な生物学の教科書が計画された」という題の小さな記事を見つけました。その記事はチャールズ・テクストンという人物に触れていました。現在、彼はディスカバリー財団のフェローで、当時は「進化と創造の双方」を示した本に取り組んでいました。

ニック・マツキ:アカデミックエディターはチャールズ・テクストンでした。彼はパンダ本のエディターでもあります。広告がパンダプロジェクトに触れていたことは明白でした。興味深いのは、最近の用語である「IDと進化」ではなくて「創造と進化」の本について述べていたことです。

『パンダ』が創造論の本として始まったことを示せたら、IDは単なる創造論の焼き直しであることを示唆し、したがって本質的に宗教だと見なせるでしょう。マツキはこの情報をエリック・ロスチャイルドにメールで送りました。彼は即座にパンダの出版者に令状を送り、本が印刷される前に書かれたあらゆる草稿を集めました。数ヶ月後に、彼らは二箱の資料を受け取りました。弁護士はそれをバーバラ・フォレストへ送りました。哲学教授で著述家、そして長年IDを追っており、彼女は裁判で証言することになっていました。

バーバラ・フォレスト:まったくもう、そのふたつの箱には7,000ページもの文章が詰まっていたんですよ。資料を持って座って、ぱらぱらめくり始めなければなりませんでした。朝から晩までそうしました。

さんざん掘り起こしたあげく、彼女は捜し物に行き着きました。創造論を公立学校の科学の授業で教える事は憲法違反であると最高裁が判断した1987年のエドワーズ対アグイラード裁判をまたいだ、パンダの二つの草稿が文書の山に埋もれていました。草稿の一つは判決の前に書かれており、もう一つはちょうどその後に書かれていました。

バーバラ・フォレスト:1987年の最初の草稿では、それはエドワーズ以前のものですが、創造の定義はこのようになっています。「創造とは、知的な創造者の作用を通して、その顕著な特徴が完全なまま、生命の様態が突然始まったことを意味します:ヒレと鱗を持った魚、羽、クチバシ、翼を持った鳥、そのほかのもの」 同じ定義がエドワーズ判決の後のこちらの草稿にも、「IDとは、知的な作用を通して、その顕著な特徴が完全なまま、生命の様態が突然始まったことを意味します:ヒレと鱗を持った魚、羽、クチバシ、翼を持った鳥、そのほかのもの」 全く同じ定義が、一つは創造論の言葉で、もう一つはIDの言葉で表されています。

ニック・マツキ:誰もがIDはラベルを貼り替えられた創造論だと言いました。

ロスチャイルド:それは多分裁判で最高の証拠の一つとなりました。

バーバラ・フォレストの証言はドーバー教育委員会が授業に宗教を滑り込ませようとしたことの強力な論拠になりそうでした。そして『パンダと人について』の草稿を比較する時に、フォレストは著者が明らかに急いで改訂したことを発見しました。

フォレスト:この原稿を洗い流すときに、彼らは全ての語をうまく置き変えることができませんでした。私は「創造論者:creationists」という単語を見つけました。それから単語全体を置き変える代わりに、彼らはこう[単語の真ん中だけを選択]しました。それから「デザイン支持者:design proponents」と貼り付けし、design proponentsの最初にCが、最後にistsが残りました。

ニック・マツキ:この移行形態の正確な単語は「Cdesign proponentsists:創デザイン支持者論者」です。誰でもこれを創造論とIDの「ミッシングリンク」と見なせます。移行化石の直接的な物証を持っている事になりますね。

バーバラ・フォレストの証言は『パンダ』の創造論者に連なる系譜を辿っただけではありませんでした。キリスト教雑誌のインタビューを引用して、フォレストはID運動の指導者の一人、ポール・ネルソンに個人的な見解を述べさせました。

フォレスト:彼がされた質問はこうでした:「IDは単なる進化論批判ですか、それとも何かを提案できますか?それは人が知る必要がある何かを提案できますか?」彼の答えはこうです:「確かに、IDコミュニティに直面する最大の問題は、成熟した生物学的デザイン論を発展させることです。我々には現在のところ、そのような理論がありません。それは確かに問題です。理論無しでは研究の焦点をどこにあわせるべきかを知るのは非常に難しい。現在のところ、一袋の[a bag of]強力な直観と還元不可能な複雑さのようなわずかな概念がありますが、普遍的な生物学的デザイン論がまだありません」

ヴィトルド・ウォルザック:彼女が法廷に持ち込んだ証拠はID運動の見せかけを本当に反論できない形で暴露しました。つまり彼女は彼ら自身の言葉をつかって、彼らが書いたことと言ったことを用いて、彼ら自身がそれは科学ではないと知っていることを示しました。

それから証言台でマイケル・ビーヒーは彼が科学をどう定義しているかを質問されました。

ロスチャイルド:ビーヒー博士、あなたの定義を用いればIDは科学理論です。間違いありませんか?
ビーヒー:はい。
ロスチャイルド:同じ定義の元で、占星術は科学理論です。あなたの定義では。違いますか?
ビーヒー:私の定義では、科学理論とは観察可能な物質的データと論理的推論を示すかそれに焦点を当てることで提案された説明です。現在では間違っていると我えられる多くが科学の歴史を通して存在しますが、それらは私の定義にあいます。ええ、占星術はたしかに、そうです。光の伝播のエーテル理論もそうです。他の多くの、他の多くの理論も同様です。
ロスチャイルド:エーテル理論は捨てられましたね?
ビーヒー:その通りです。
ロスチャイルド:しかしあなたは明らかにしました、あなたの定義の元では、IDを許す定義の元では、占星術もまた科学理論だと?
ビーヒー:ええ、その通りです。

ウォルザック:いいですか、科学たらしめているルールをゆるめるとき、超自然や神を認めるとき、あなたは本当に、ここ4、500年にわたって我々の文明が証明した、科学を進歩にとって極めて重要な物としていることを破壊しているのです。科学革命の前に戻ろうとしているのです。わかりますか、それはかなり恐ろしいことです。

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