JUDGMENT DAY (7)

第七話:科学の本質
第七話の原文
ナレータードラマ
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では、進化がこれらの厳格な検証に耐えたとしたら、IDはどうでしょうか?同様のルールによって働くのでしょうか?

ケネス:ミラー:あなたが研究で精神力のような非自然的な原因を持ち出すなら、私にはそれを検証する術がありません。

ウォルザック:では超自然的な原因は科学の一部だと考えられないと言うことですか?

ミラー:ええ。私はこういう話を法廷に持ち込んで辛抱していただくことに気が進まないのですが、我慢できません。私はボストン・レッドソックスのファンです。たとえば、ボストン・レッドソックスがニューヨーク・ヤンキースに3ゲーム差から逆転できた理由は、神がジョージ・スタインブレナー[ヤンキースのオーナー]にうんざりしていて、レッドソックスが勝つところを見たかったからだという人がいるかもしれません。私の国の一部では、それが昨年[2004年]起きたことへの完全に合理的な説明であると、とても多くの人が考えていることにあなたは驚くでしょう。いいですか?それは真実でありえました。しかし間違いなく、科学ではありません。それは科学的ではないのです。我々が検証できるような物はまったく何もありません。

ユージェニー・スコット:IDの根本的な問題は、自然界を説明するためにそれを用いることができないということです。それは本質的に無知論証(否定論:negative-argument)です。こう言うのです「進化は働きません。だからデザイナーが作りました。進化は働きません。だから我々の不戦勝です。」

ですが「IDは自然について何を教えてくれますか?デザイナーが何をしたと教えてくれますか?デザイナーが何をデザインしたと教えてくれますか?デザイナーが何かをデザインしたとき、その目的は何ですか?デザイナーはいつそれをデザインしましたか?なぜデザイナーはそうしたのですか?」とあなたが聞いても、何も教えてはくれません。基本的にそれは無知論証なのですから、無知論証に基づいて科学を打ち立てることはできません。

科学の本質、進化の証拠、そしてIDの誤りに関する三週間の証言のあと、原告は具体例を提示しました。

マシュー・チャップマン:全部を見ることで、あなたは進化が何であるのか、21世紀の現在、進化理論がどこに位置しているかの教育を受けたことになります。あなたが集中すればそれに吸い込まれ、日は過ぎていったでしょう。[If you concentrated, you would get sucked into this thing, and the day would go by.]
そしてあなたはこう言う…こう考えるでしょうね。「なんて素晴らしいんだろう、私が聞いたことは。なんて雄弁な人々、驚くべき教育」そしてファンタスティックだと[And you’d come out, and you’d think, “That was amazing, what I heard here. These eloquent people,” you know, “with these incredible educations.” And it was fantastic.]。

ロウリー・リボ:原告の代理人は驚くべき事例を提出しました。しかし、特に毎日裁判に出席していなかった人の間では、弁護側の陳述が始まったとき、そちら側にもかなり興味深いことが見られるのではというおもいがありました。

問題は今や「弁護側はIDが科学理論であると証明できるのか?その主張を支持するどんな証拠を集めることができたか?」でした。

連邦裁判所の戦いが加熱すると同時期に、ドーバーの空気は対立から危険なものへと変化していきました。原告の代表タミー・キッツミラーにはドーバー高校で生物の授業を受ける9学年の娘がいました。彼女は裁判が始まったときから嫌がらせの手紙を受け取るようになりました。

タミー・キッツミラー:ある手紙はかなり嫌な感じでした。[*I think this was the one with the passage that…]この文章は特に:「マダリン・マレーは祈りと聖書の読書を学校から追放したために殺されて見つかった。弾丸に気をつけろ」 弁護士がコピーを取ることを認め、FBIに提出されました。

ロバート・エシュバック:どこを見渡しても私たちが攻撃されているのが目に付いたでしょう。つまり、コミュニティ内の人々が新聞で私たちを攻撃していました。同業者も我々を非難してこう言いました。ええと、「ドーバーであんたらは何をしているんだ?何でそんなもめ事を起こすんだ?」コミュニティの人々は私たちを無神論者と呼びました。それはちょっと嫌な感じでしたね。と言うのも私たち二人は聖職者の息子と娘でしたから。

ビル・バッキンガム:私は教師たちがどうやって自分たちをクリスチャンだと言えるのか、理解に苦しみます。教会に行き、神について話し、キリストのことを話し、それから教…学校に週に五日行ってダーウィンのことを話すのか。そしてそれは理論ではなく事実であるように教えるのか。でもそれは実際に行われていることです。私には理解できません。私には矛盾を述べているとしか思えません。

訴訟に結びつくことになった論争に火を付けたビル・バッキンガムは、突然の発表をしました。健康の問題と手術による鎮痛剤との格闘を理由に、彼は教育委員を辞して州外へ移住しました。教育委員会の選挙はひと月先に迫っていました。9人のうち8人が改選されることになっており、法廷と同様に投票ブースでもID裁判が問題でした。ドーバーの科学教師ブライアン・リームはすでに他の学校組織へ移っていましたが、立候補しました。

ブライアン・リーム:科学の授業で私たちに宗教を教えさせようとした委員会のため、私は働けませんでした。私はこの地域で子供をもうけましたが、ここは子どもを学校に通わせたいと思う地域ではありませんでした。選択肢は家族全員で引っ越すか、私たちの住む地域を変えようと試みるかでした。そして変える方を選びました。

しかし選挙のための遊説を始めたとき、彼は再び進化の戦いの前線にいることに気付かされました。

リーム:選挙で私がぶつかった問題は、一軒一軒巡ると、人々は私の話を聞こうとせず、先に自動的にこう判断されたことです。「あんたはそういう人間だ。私たちは善良なキリスト教徒だが。あんたには絶対投票しない」 それから目の前でドアをバタンと閉めました。それから窓が開いてファッ■ングア■ホールと呼ぶか、くそったれな不信心者と呼びました。

リームはこれに特に傷つきました。二人とも教会で活動していて、夏の聖書学校プログラムを受け持っていました。

クリスティ・リーム:私たちには実際に、教育委員に任じられていてIDを支持していた隣人がいました。彼はキャンペーンのために出て行き、私たちの家族についてとてもネガティブなことを言いました。私たちがどれだけ無神論か、そして「もしああいう無神論者に投票するなら、神様はあなたたちをお喜びにならない」と。

IDの主張のために、弁護側は8人の専門家[マイケル・ビーヒー、ウィリアム・デムスキー、ウォレン・ノード、スティーブン・メイヤー、スコット・ミニック、ディック・カーペンター、ジョン・アンガス・キャンベル、スティーブ・フラー]の証言者をそろえました。その中にはIDを推進しているシアトルの組織、ディスカバリー研究所のメンバーも何人か含まれていました。しかし8人の証人のうち5人は証言しませんでした。

ユージェニー・スコット:証言者はハエのような状態に陥り始めました。

ニック・マツキ:私たちはそれが起きた理由の完全な説明をまだ聞いていませんでした。しかしディスカバリー研究所とトマス・モア法律センターの間で、どのように論証するかについて少し論争が起きました。

NOVAはディスカバリー研究所のメンバーにこれと他の問題に関して、なんどかインタビューを申し込みましたが、研究所は通常のジャーナリズムの習慣と反する条件を提示しました。

弁護側が勝つためには、しかし多くの証言者を必要としてはいませんでした。

リチャード・トンプソン:我々の目的は、本当に、ダーウィンの進化の理論の反証を挙げることではありませんでした。我々の目的はただ、IDを支持する経験的なデータがあると考える、信頼できる科学者がいると示すことだけでした。我々が示さなければいけなかったのはそれだけです。

スティーブン・ハービー:もし彼らが、IDに科学的基盤があるとはっきり示せたら、IDを教える事には妥当で非宗教的な目的があると法廷が判断することがあり得ると、我々は考えていました。

ヴィトルド・ウォルザック:IDの人々が具体例を持っているかどうか、みんな待っていたと思います。しかし私たちが提示し終わる頃には、全てがマイケル・ビーヒーの証言に基づくことはかなり明白だったと思います。

ディスカバリー研究所の科学者、シニアフェローのマイケル・ビーヒーは一般向けのIDの本『ダーウィンのブラックボックス』の著者で、IDとは関係がないたくさんのピアレビューの科学論文の著者でもあります。

ビーヒーは公式に裁判に関わりましたが、この番組のためのNOVAの数度のインタビュー依頼を断りました。

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第八話へ続く

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