JUDGMENT DAY (6)

第六話:成功しまくった理論
第六話の原文
ナレータードラマ
だんだん意訳が増えてきた…
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親たちの代理人は判事とリポーターに印象を与えたかも知れません。しかしドーバーの人の多くは「なぜ理論に過ぎないなら事実として教えられるのだろう?」と疑問に思いました。

アラン・ボンセル:たぶん、ダーウィニズムは現在、有力な理論かも知れません。でもそれは理論です。科学の法則ではありませんし、それはつまり…事実ではありません。理論です。

ビル・バッキンガム:私たちは代替的な視点も教えられることを望んだだけです。「ダーウィンを教えてはならない」とは言いませんでした。ダーウィンについて教えましょう。それは…それは理論です。しかしそれはまさに、ダーウィンの法則ではありませんし、ダーウィンの事実でもありません。ダーウィンの理論です。

ロバート・エシュバック:単なる理論だと言うことは…ちょっとした科学の侮辱ですね。科学では、理論は事実よりも重みを持っていますから。

ケヴィン・ペディアン:さてここで「理論」という言葉が科学者の間でどのようなものと考えられているかに注目してもらう必要があると思います。理論はコーヒーを飲み過ぎてよく眠れなくなった夜中に思いつくものではありません。それはアイディアです。理論とは、科学では多くの検証に耐えた膨大な情報を意味しています。それはたいてい多くのさまざまな仮説とさまざまな種類の証拠から成り立っています。何かが空へ昇っていくのを見ても、重力理論は誤りを立証されることのない理論です。それは私たちを不思議がらせるでしょうが、しかし私たちはすぐにさっぱり重力理論を忘れてしまうのではなく、そこで何が起きていたかを理解しようとします。

ペディアン:事実は科学の細目です。それは正しいことも間違っていることもありえます。しかし理論はテストされるものです。何度も何度も何度もテストされて、組み建てられ、修正されます。継続的に作り直され、改正されます。

ロバート・ミューズ:ミラー博士、ダーウィンの進化の理論は絶対の真実ではないと同意していただけますか?

ミラー:ええ、確かに同意します。科学ではどんな理論も絶対の真実であると考えられることはないというとても単純な理由からです。私たちは原子論を真実とは考えません。病気の細菌説を真実とは考えません。摩擦の理論を真実とは考えません。私たちはこれら全ての理論を証拠が十分にあり、自然現象に自然な説明を与える検証可能な説明であると考えます。

ミューズ:我々はダーウィンの理論を暫定的なものと考えなくてはならないのですか?

ミラー:我々は全ての理論を暫定的であると考えなければなりません。その中にはダーウィンの進化の理論も含まれます。

ニール・シュービン:科学とは私たちが知らない未知のものを発見することです。私は科学者として知っていることには関心を持ちません。知らなかったことを教えてくれる新しいことを捜します。

原告が証言したように、未知の探求はいくつかの進化の強力な証拠の発見に繋がりました。

ダーウィンは受け継がれる形質に働く自然選択を通して種が進化すると確信していました。しかし彼はその形質がどのように作られるか、どのように受け継がれてきたかが分かりませんでした。

20世紀の科学者が遺伝においてDNAが果たす役割を発見したとき、遺伝学という新しい科学が生まれました。それはダーウィンの理論を検証することになりました。

実質的に全ての生物の全ての細胞は、生物の特徴の青写真として働くDNAをまとめて詰め込んだ染色体を持っています。繁殖するとき、新しい染色体を作るために両親から受け継がれた染色体は複製され、シャッフルされます。それからどちらの親も染色体を子に渡します。しかしそのプロセスは完全ではありません。その途中でDNAには突然変異や間違いが起き、ユニークな青写真を子孫に伝えることになります。まれにそれは子孫にとって有利な特徴を産み出します。他の場合には奇形の翼のような有害な特徴を生み出します。まれにこのプロセスは有利な形質を形作ります。例えば、鳥にとってまずい味を持つ別の種に体色擬態する蝶。

ダーウィンが集団中に存在する新しい形質に自然選択が働くと主張してからおよそ100年後に、遺伝学はまず最初にその形質が形作られるメカニズムを明らかにしました。

ケネス・ミラー:したがって現代遺伝学が登場したとき、ダーウィンの理論の全ては危機にさらされていたと言うことができます。進化論の本質的な要素を否定することがわかれば、全てが台無しになり得たのです。しかしそうはなりませんでした。非常に詳細に立証されたのです。

そして、法廷が人と類人猿の共通祖先が長い間ダーウィンの理論のもっとも論争的な部分だったと認める1年弱前に、ミラーが証言したように、ひとつの遺伝学の論文が発表されました。

その論文は染色体の不思議な不一致を調査しました。チンパンジー、オランウータン、ゴリラのような全ての類人猿の細胞は24対の染色体を持っています。人が共通祖先を共有しているなら、我々も同じ数の染色体を持つと期待できるはずです。ところが驚くべきことに、人の細胞には23対しかありません。

ケネス・ミラー:問題は、もしこの共通祖先というアイディアについて進化が正しいのなら、染色体はひとつどこへ行ったのかということです。さて、進化は検証可能な予測をします。それはヒトゲノムのどこかでふたつの染色体をつなぎ合わせているセロハンテープの断片が当然見つかるだろうという事です。我々の24組を…23組にするために、一緒にくっつけられた二組があると言うことです。もし我々がそれを見つけられないのなら、共通祖先の仮説は誤りで、進化も間違いです。

法廷でこの謎を解くために、ミラーは全ての人が持つまさにその染色体の構造の中に埋没した我々の進化的過去の痕跡を、科学者がどうやって発見したかを提示します。

基本的に、全ての染色体の末端には特別な遺伝マーカーあるいはDNAの配列が見つかります。それは「テロメア」と呼ばれます。それから真ん中にはセントロメアと呼ばれる別の遺伝マーカーが見つかります。もしかつて変異が起き、二対の染色体が融合する原因となったのなら、私たちはその証拠となる遺伝マーカーを発見できるはずです:新しい染色体の終わりのだけでなく真ん中にもあるテロメアを。そしてひとつだけでなく、ふたつのセントロメアを。このような構造が人の染色体で見つかれば、他の大型類人猿よりもなぜ人が一組少ない染色体を持っているのかを説明することになります。

ケネス・ミラー:そして私たちがそれを見つけられないなら、進化には問題があると言うことです。

ほらどうでしょう。答えは第二染色体です。共通祖先と進化の概念からこれらの染色体の融合の特徴は全て予測されていました。全ての特徴が、人の第二染色体に存在します。この問題はもっとも美しい方向で決着しました。

そしてこれはあなたがここで見ているような証拠によって立証された共通祖先からの進化の予測です。共通祖先の染色体の融合によって作られたのは、第二染色体です[And that is the prediction of evolution of common ancestry is fulfilled by that lead pipe evidence that you see here, in terms of tying everything together, that our chromosome formed by the fusion from our common ancestor is Chromosome Number 2.]。

進化は検証可能な予測をしました。そしてそれは検証に耐えました。

ヴィトルド・ウォルザック:それでは現代遺伝学と分子生物学は実際に進化理論を支持すると言うことですか?

ケネス:ミラー:かなり詳細に支持しています。そしてヒトゲノムの細部を見る事になればなるほど、証拠はより強力になります。

ニール・シュービン:ダーウィンは分子生物学とDNAのことなど知りませんでした。現代に至っても発見が続く非常に深遠な証拠が見つかるところです。よく考えてみてください。1800年代のその人は現在の分子生物学のラボで確認されていることを予測していたのです。非常に成功した理論の、とても深みのある主張です。

ケネス:ミラー:進化論の概要を否定するたったひとつの観察も、たったひとつの実験結果もこの150年間、提示されてきませんでした。いかなる理論であっても、150年間の議論を含む検証に耐えることができたなら、非常に素晴らしい理論です。それが進化論だと言うことです。

進化の深い理解は、ダーウィンも述べたように、遺伝学も加えることで、多くの生命の謎を解きました。

ロバート・ペノック(ミシガン州立大学):それは他の全ての生物学と一致する説明的なフレームワークです。実用的な生物学の応用でも用いられています:医療、農業、工業。あなたがインフルエンザ用ワクチンを使うとき--実際に進化的な知識に基づいています。それは過去に起こっただけではありません。進化は現在も起きています。

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第七話へ続く

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