JUDGMENT DAY (5)

第五話:化石の記録
第五話の原文
ナレータードラマ
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ウォルザック:ミラー博士。進化とは、何でしょうか?

ケネス・ミラー:ほとんどの生物学者は進化を「地球上の生命の自然史を特徴付ける、時間的変化のプロセス」と説明します。

ウォルザック:では、進化へのダーウィンの貢献は何でしたか?

ミラー:ダーウィンは”存在するための努力”があると指摘しました。私たちがそれを気に入るかどうかとは関係なく。ダーウィンは気付きました。その努力において好都合だった特徴を持つ生物の個体は、次の世代にその特徴を伝えます。そして、そのため、個体群の平均的な特徴はある方向に向かって変化することがあり得ます。そしてそれらは全く劇的に変わることもあります。これは自然選択の本質的なアイディアです。

ケン・ミラーから始まり、原告はジョーンズ判事にこの裁判の核心である対立を説明しました。

ミラーはダーウィンの理論が生命史をどのように描いているかを証言しました。種は何百万年も掛けて少しずつ他の種へ変わり、新しい枝や小枝を生み出します。バクテリアからダーウィンフィンチや我々自身まで、生命の多様性の全てを引き起こすプロセスです。

しかしIDは彼らの文献が示すように、別の見解を持っています。IDは生物が突然現れたという生命史を教えます。それぞれの生物は互いに無関係で、デザイナーとだけ関係があります。

ニック・マツキ:本当に推進されているのはインテリジェントデザイナーの、つまり神の、奇跡的な行為によって生物が突然現れたという考えです。これがIDが進めている見解です。

それでは科学者はダーウィンの樹が地球の生命史に実際に現れていると、どうしてそれほどまでに確信できるのでしょうか?結果的に、ちょうどこの裁判が進んでいる時期に、IDを退け進化を支持する強大な新しい証拠が発見されました。

ニール・シュービン:裁判が続いていたとき、私は一人思っていました。「これはとてつもなく美しい。これを見ることができるようになるまでちょっと待っててくれ。」

ダーウィンは共通祖先というアイディアの証拠が、移行的な特徴を持つ化石によって明らかにされると信じていました。

例えば何百万年かかろうとも、魚が陸上動物を生み出すのなら、進化の理論が予測するように、部分的に魚で部分的に陸上動物である絶滅した生物の化石を発見できるはずです。

1999年に古生物学者ニール・シュービンと同僚はそのような生物を捜していました。

シュービン:進化の理論によって私たちは発見すべき化石について詳細な予測を立てることができます。予測はこの場合明確です。つまり私たちが正しい年代、正しい種類の地層へいけば、ふたつの素晴らしい生物の形を繋ぐ、魚と両生類を繋ぐ、移行型が発見されるだろうと言うことです。

多くの科学者は生命が水の中で、遅くとも35億年前には始まったと考えています。そして最近、約3億7500万年前に原始的な魚の小枝は両生類まで伸びました。今日の両生類であるカエルやサンショウウオは陸上で一時期を過ごします。

この予測を携えてシュービンと同僚は北極点から500マイルのカナダの北極圏、地球でもっとも荒涼とした場所のひとつ、そして正しい地層が露出しているところへ遠征を計画しました。ここで彼らは両方の特徴を持つ生物の化石の発見によって、原始的な魚から四足類あるいは「テトラポッド」に繋がる進化樹の隙間を埋めることを願っていました。

しかし3回目の夏が終わり、この厳しい環境の中で数百トンの岩石を掘っても目当ての物を見つけることができませんでした。翌年の最後の挑戦を残して彼らは帰りました。

シュービン:資金は尽きていました。私たちは次で最後だと聞かされました。そして2004年、調査開始から3日目に同僚が岩石を取り除いていて、崖のわきから少し飛び出た鼻を発見しました。彼は次から次へと岩を取り除きました。するとこれが頭部の平らな生物の鼻だったことが分かったのです。それは私たちが知った瞬間でした。3.75億年前の頭が平らな動物?これは面白いことになるぞと。

彼らは地元のイヌイットの人たちの言葉で「大きな淡水魚」を意味するティクターリクと呼びました。それはこれまで発見された中でもっとも明らかな移行型の化石のひとつで、原始的な魚がどのように陸上動物に進化したのかを示しています。

シュービン:これが約3.8億歳の魚です。完全な魚と同様に背中とヒレに鱗があります。両生類と比較してみてください。両生類は鱗を持っていないことが分かります。ヒレは四肢、腕と足に変わっています。それに頭部が非常に異なります。上向きの目を持つ平らな頭部があり、首もあります。

正しい地層を調べて我々が化石記録をよく見たときに目にしているのはティクターリクのような生物です。魚のように背中とヒレに鱗があり、水かき状のヒレがここに付いています。そしてパッと見ると何かが非常に異なっているのが分かります。とても両生類に似ていることに気付くでしょう。平らな頭と上向きの目。ヒレの構造を見るとそれがより良くわかります。ヒレをよく見てみると、ここに模型がありますが、あなたが見ているのは我々の肩、肘、手首に相同な骨です。あなたは両方の特徴をもった、そして生命史のちょうど予測された場所にいる魚を見ています。両生類と、魚類との、ミックスです。

そしてちょうど進化論が予測したように、ティクターリクは生命の樹を支持します。ひとつの種は何百万年もかけて別の種を生み出します。ティクターリクの発見は裁判が行われているときにはまだ書き上げられていなかったので、証拠として使うことはできませんでした。しかしシュービンの同僚、古生物学者ケヴィン・ペディアンはダーウィンの生命樹を支持する移行的な特徴を持つ他の化石の例を判事に示しました。

ペディアン:私の証言は一日かけて、判事に私たちがどのように研究を行っているか、どのような証拠があるかを示しました。

恐竜はどう鳥に進化したのか。始祖鳥のような生物は長い尾と恐竜のような歯を持ちますが、現代の鳥のような羽も持っています。現代の爬虫類の祖先はどのように、現在では絶滅した、現代の哺乳類と共通祖先を共有する生物に進化したのか:そして驚くべきことに、どのようにクジラは巨大な陸上動物から海へと戻っていったのか。

ペディアン:『パンダ』の本はAからBへいけないと言います。化石が無く、我々はそれを研究できないと。実際には私たちはAからBへとなりました。そしてC、D、E、F、そしてGにも。化石があります。移行的な特徴を知っています。異なる種類の証拠を分析する方法を持っています。そして客観的な証拠を繋ぐ説明を探しています。

それぞれの化石によって、ペディアンは異なる形態の生物が突然現れるという『パンダ』の主張を否定しました。絶滅した生物の化石がどのように種と種の隙間に橋を架けるか、ダーウィンが提唱したように漸進的な進化という説明へ至るかを示しました。

ペディアン:傍聴したリポーターたちはこのような証拠が知られていることに驚いていました。ではなぜ彼らは今までこのようなことを学ばなかったのでしょうか?その理由は、それが教科書の中にないからです。創造論者がそれを退けるために戦っているからです。大きな影響があります。

ロスチャイルド:私は判事がこんな感じのことを言ったのを覚えています。えー、「生物学の講義はいったん休憩です」。つまり、「昼食です」。そして彼は微笑んでいました。判事の関心を科学に向けさせたことは明らかでした。

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第六話へ続く

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