JUDGMENT DAY (4)

第四話:裁判が始まるよ
第四話の原文
ナレーターはこの色、再現ドラマはこの色
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タミー・キッツミラーはドーバー高校で声明を読み聞かせられることになった子を持つ母親です。彼女は何ができたかを考えるためにACLU:アメリカ市民自由連合に助けを求めました。

キッツミラー:私は彼らがしていることに全く賛成できませんでした。彼らが宗教と科学を混ぜ合わせようとしていることが好きではありませんでした。

ヴィトルド・ウォルザック(ACLUペンシルバニア):私たちには親がいました。生徒も、先生もいました。彼らはみんな私たちに向かって「おおい、大変なことが起きた。助けてくれないか?」と言っていました。だから「よし、力になりましょう」と言ったのです。

2004年12月14日、タミー・キッツミラーとブライアン、クリスティ・リームを含むドーバー学区の親11名はペンシルバニア連邦裁判所で訴訟を起こしました。彼らはドーバーの教育委員会が宗教を科学教育に持ち込むことで憲法上の権利を侵害したと主張しました。ACLUは彼らの代理となりました。ACLUは政教分離のためのアメリカ連合やフィラデルフィアの法律事務所ペッパー・ハミルトンらと協力しました。

スティーブン・ハービー(ペッパー・ハミルトン法律事務所):エリックはその時言いましたね。「これこそ俺がずっと待っていたことだよ」

教育委員会はビル・バッキンガムに『パンダ』の本を教えたトマス・モア法律センターが代理となりました。

開廷の日時が決められました。供述書が取られ始めたとき、科学教師たちはインテリジェントデザインの声明を読むことに反対する態度を取りました。

ジェニファー・ミラー:私たちは進み出て言いました。「私たちはそれを読むつもりはありません」

スパー:私たちは会い、力を合わせることに同意しました。手を組むことにしました。

エシュバック:私は、私なりの基準と判断を持っています。自分の科学の授業でIDの声明を読むなんてとてもできませんでした。それが科学でないことは十分よくわかっていましたから。

彼らは次のようなメモで委員会に拒絶の意思を通知しました:「インテリジェントデザインは科学ではありません。インテリジェントデザインは生物学ではありません。インテリジェントデザインは認められた科学理論ではありません。」

教師たちが声明を読むことを拒否したので、ドーバーの副教育長は2005年1月18日に9学年の授業の中に入って声明を読み上げました。

ドーバー副教育長:ペンシルバニア教育基準はダーウィンの理論を学び、標準化されたテストにかけるよう学生に求めます[eventually to take a standardized test of which evolution is a part.]。ダーウィンの理論は理論にすぎません。新しい証拠の発見とともに検証され続けます。理論は事実とは違います。証拠がないために理論にはギャップが存在しています。

2005年9月26日、教育委員会がインテリジェントデザインを議論したほぼ一年後に、ペンシルバニア州ハリスバーグの連邦裁判所で、キッツミラー対ドーバー学区裁判の6週間の証言が始まりました。

ジョン・E・ジョーンズ:皆さんおはよう。開廷の用意は良いですか?

エリック・ロスチャイルド(ペッパーハミルトン法律事務所):はい。

ジョーンズ:始めてください。

ロスチャイルド:共同の弁護士と私はドーバー学区の生物のカリキュラム変更に疑問を呈している11人の親の代理人です。ドーバー学区の教育委員は進化の問題に対して彼らの見解をまったく宗教的な言葉で示しました。彼らは進化論に替わる宗教的な代替理論の本を探しました。そして彼らはこの『パンダと人について』を見つけました。彼らは宗教問題を科学の授業に取り込みたく、かつその科学的妥当性を気にしないときにできること全てを行いました。

パトリック・ギレン(トマスモア法律センター):パトリック・ギレンです、判事。この裁判でドーバー学区と教育委員会の代理を努めます。委員会はインテリジェントデザインは創造論ではないと考えていました。彼らは創世記が何であるかを知っています。彼らは学生に別の科学理論の存在に気付かせることが正当な科学教育の目標であると考えていました。弁護側の専門家はID理論が科学であり,宗教ではないことを法廷で示します。この専門家の証言は学生に進化のギャップと問題を気付かせることが優れた科学教育であることも示します。それは優れた教育方法です。

裁判が始まる頃までに、進化の教育に対する挑戦は他のたくさんの州で起きました。IDは一部の手強い相手を引きつけました。ペンシルバニア州議員リック・セントラムはIDを受け入れたことで学区を賞賛しました。ブッシュ大統領はIDへの支持を言明しました:「議論がどのような物であるか人々が理解するために、どちらもきちんと教えられるべきだ」.その時、国中の支線がドーバーに集まっていました。そこは進化に関する闘争の最前線でした。

ヴィトルド・ウォルザック:芝居がかったように聞こえて欲しくないのですが、実際に、本当に大事な物が危機にさらされていたと思います。それはこの国の科学教育の未来です。

スティーヴン・ハービー:もし教育委員会がそうすることができたら、他の授業でそれ以上のことをするのをどうやって止められますか?ひとつの特定の宗教の見解を推進するために、ニセ科学やニセ数学やニセ歴史を教えることを?それは間違っている。

パトリック・ギレン:科学教育はそんなに狭量で、専門的で、既存のパラダイムを丁重に扱わなければならないのでしょうか?新たな大きな理論を学生に教えることすらもできないほどに?

裁判長を努めたのはジョン・E・ジョーンズIII判事です。

ジョーンズ:2002年8月に現在の地位に就いたときには、まさか世界中が注目する裁判を指揮することになろうとは夢にも思っていませんでした。

ジョーンズはセントラム議員によって現在の地位に推薦され、ジョージ・ブッシュによって任命されました。判事になる前にジョーンズはペンシルバニア州の酒類管理委員会の委員長でした。彼は暴力的なジェスチャーをしたフィギュアが付いていたバッド・フロッグ・ビールの販売を差し止めました。

ロスチャイルド:最初、ブッシュ大統領に任命された判事がいると分かりましたから少しナーバスになりました。彼はIDを気に入っていると公表していましたから。

弁護側はそのためジョーンズの法廷でうまくいく可能性に楽観的でした。

フラー:ドーバー教育委員会がしたことは….彼らはIDを教えるよう要求していませんでしたし、授業から進化を排除していませんでした。だから、かなり控えめだと思いました。だからそれが受け入れられて、きちんと提示されるなら、かなりチャンスがあると思っていました。

トンプソン:私たちはひとつの理論が他よりも良いと示す必要はありませんでした。単にそれが信頼できる理論であると、そして学生たちが進化の理論と種の起源についてどのような論争があるかを理解することで得られるものがあると示せば良かったのです。

IDに反対した親、原告は、彼らが裁判を始めたので立証責任がありました。親たちはIDが教えられることの停止を求めていたので、陪審は必要なく、判事だけがそれを命じることができました。そのかわり陪審員席は世界中からのリポーターとライターで埋め尽くされました。その中には裁判と驚くべき繋がりを持つ人もいました。

マシュー・チャップマン(ダーウィンの孫の孫):私は自分自身を進化の生きた反証ではないかと思います。と言うのも私の祖父の祖父はチャールズ・ダーウィンですが、彼はここ2000年で明らかにもっとも重要な本を書きました。でも私はシナリオライターです。これは進化ではないですね、ははは、正しい方向ではないですね。

勝つためには、原告の弁護団は教育委員会の声明が宗教を推進していること、あるいは委員が宗教的な動機を持っている事を裁判官に示さなければいけませんでした。さらに双方は判事に根本的な問題を判断するよう求めました:「IDは科学か?」

ヴィトルド・ウォルザック:IDが科学ではないと示すために我々が述べる必要があったのは、つまり「科学とは何か?」でした。

助けを求めて原告は研究者リック・マツキと同僚に接触しました。科学教育のためのナショナルセンター(以下NCSE)と呼ばれる組織に属していました。NCSEは公立学校で進化への挑戦に取り組んでいました。

ニック・マツキ(NCSE):おそらくどの弁護士も,高校の9学年を最後に生物学を学んでいませんでした。会合とEメールで弁護団に科学とは何か,進化とは何かを説明することに何ヶ月も費やしました。特別な科学教育を受けていない判事の前で裁判を成り立たせるために、弁護団は専門家からなる証言者のチームを集めました。最初の証言者として生物学者ケン・ミラーを呼びました。彼はビル・バッキンガムが「ダーウィニズムで飾り付けられている」と呼んだ教科書の共著者でした。

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第五話へ続く

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