JUDGMENT DAY (3)

第三話:インテリジェントデザインって何?
第三話の原文
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教育委員会を巻き込んだ論争は、地元でそだったロウリー・リボのような新聞記者の注意を引きました。

ロウリー・リボ(ジャーナリスト):教育委員が創造論について話していると聞いたときから、私はこれが大きな問題になるかもしれないと思っていました。どれだけ大きな問題になるかはわかりませんでしたが、興味深いことには確かに気付いていました。

リボは論争を報道し始めました。しかしその問題に対する関心は職業上のものだけでなく、個人的なものでもありました。ロウリーの父は地元のラジオ局のオーナーでした。しかし請求を支払っておらず、電力会社は放送を止めさせようとしました。

リボ:翌日、地元の教会の男性が入ってきて…プログラムを貸して欲しいと言いました。きちんと代金を払うから、と。そしてラジオは一晩中クリスチャンのラジオ局に変わりました。私の父はボーンアゲインになりました。

リボはバッキンガムがいかなる創造論の教科書も生物の授業に持ち込めないことを示している1987年の最高裁判決について記事を書きました。バッキンガムはダーウィンに疑問を呈していることで知られているふたつの組織に接触しました。ひとつはトマス・モア法律センターとよばれるミシガン州の公的問題を扱う法律事務所でした。自殺幇助を助けたジャック・ケヴォーキアンに有罪判決を下させたことで有名な元検察官リチャード・トンプソンに率いられており、「信仰のための剣と盾」を広告としています。

リチャード・トンプソン:ビル・バッキンガムは一市民として私に連絡をしてきました。生物の教科書が一方の見解だけ取り上げていることを懸念する市民として。彼はそれに関連する別の代替理論も必要だと考えていました。その時私は彼にインテリジェントデザイン理論を教えました。それが法に触れることなく進化論と一緒に教えられると思うと彼に話しました。

バッキンガム:私は、ええと、参考書のような物があるか聞きました。彼らは『パンダと人について』を教えてくれました。

彼はまたディスカバリー研究所と呼ばれる保守派のシンクタンクをシアトルで見つけました。彼らは自分自身を”ID支持者を主導する”と表現しています。彼らはIDに関するDVDや資料をバッキンガムに送りました。バッキンガムはその中に自分の信条と衝突しない見解を見つけました。例えば、『パンダと人について』によれば「IDは、生物の様々な形がインテリジェントな作用を通してそれぞれの顕著な特徴を完全に有したまま突然に始まったことを意味する:ヒレと鱗を持った魚、羽、クチバシ、翼を持った鳥、などなど」。ディスカバリー研究所から手に入れたDVDで、バッキンガムはIDの証拠をたくさん見つけました。

ナレーター/ディスカバリー研究所DVD:150年前、チャールズ・ダーウィンは自然選択の理論で科学を変えました。現在、その理論は強力な挑戦に直面しています。インテリジェントデザインは地球上の生命の起源について、発見と激しい議論を引き起こしました。そしてそれはより多くの科学者のために科学的思考の基盤を再定義するパラダイムを象徴しています。

DVDと本はIDの中心概念を示すために同じ例を用いています。それは支持者スティーヴ・フラーによって説明されています。

スティーヴ・フラー:IDのコンセプトに触れるひとつの方法は、このようなものをビーチで発見したと想像することです:「ジョンはメアリーを愛してる」。つまりどんなに長い時間を掛けても,砂がランダムに風に吹かれることでこのように集まることはあり得ないでしょう。これはある種のデザインです。つまりこれはその背後に一種の知性の存在をほのめかしています。

バッキンガム:IDは、私の考えでは、生命は偶然に発生するには複雑すぎ、生物がそうであるように形作った何か、デザイナーがいたはずだと述べています。創世記では、デザイナーは神です。

しかしバッキンガムが受け取った資料では、神は言及されていません。そのミステリアスなデザイナーは「インテリジェントな原因」や「インテリジェントなエージェント」と呼ばれています。法学教授フィリップ・ジョンソンによってIDは1980年代に勃興しました。

フィリップ・ジョンソン:ダーウィンの物語は売れすぎだと私は感じています。誰もがそれは確かに完全に真実だと話しています。それは科学と見なされており、全く疑いようのない手段で何度も証明されたと主張されています。しかしそれは真実ではありません。ほんのわずかな証拠に基づいた想像上のお話です。

バークレー・ロースクールでジョンソンは『ダーウィン裁判:Darwin on Trial』と題された本を書き、ID運動の基礎を築きました。長年にわたって、彼は進化が小さなスケールの変化--ダーウィンが観察したフィンチのクチバシのような--を生み出すかも知れないが、人間の登場には知性のいくらかの干渉が必要だと主張し続けました。

ジョンソン:IDの基本的な主張はこうです:非知性的な要因は、それ単独では総体的な働きをすることができない。知的な要因が関与していなければならないはずです。

IDで武装してバッキンガムは委員会に戻りました。

リボ:IDが彼の宗教的な信条との良い妥協点であると私に話しました。そしてアラン・ボンセルもそう話しました、そして法廷もそれを許すだろうと。二人ともこれについて明白でした。彼らは創造論を信じているけど、これは彼らの妥協です。これは…これは、ある種の、彼らのギャップを埋めます。

しかし科学教師たちは確信できませんでした。

ブライアン・リーム:最初の一文、「インテリジェントなエージェントは生命を作りました」。これは創造論です。これは聖書の創造論です。ちがいますか?”インテリジェントなエージェント”を”神”に取り替えるだけで…ほらね。私たちは創世記の話を知っています。IDがそうであることには疑いがありません。

バッキンガムは態度を明確にする準備が整っていました。

エシュバック:副読本として『パンダと人について』を採用することだけが投票にかけられると彼は最終的な勧告を行いました。

しかし彼が委員会に提示したとき、2票足りませんでした。委員会はケン・ミラーの共著の標準的な生物の教科書だけを購入すると決定しました。『パンダ』は棚上げとなりました。

話はそれで終わりそうでしたが、数週間後に匿名の寄付者からという名目で60部の『パンダ』がバーサ・スパーのところへ届きました。それから教師に相談することなく、バッキンガムのカリキュラムの委員会は科学部門の新しいポリシーの概要を書き留めました。それは投票のために教育委員に示され、激しい議論の後6対3で通過しました。

最終的に、ポリシーは9学年の生徒全員が生物の時間に、ダーウィンの理論は事実ではなく隙間があることを教える短い声明を読み聞かせるよう命じていました。代替理論としてインテリジェントデザインを示し、参照できるように60部の『パンダ』が示されました。

バッキンガムの提案に反対票を投じた委員は抗議のために辞任しました。
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第四話へ続く

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